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平成27年1月8日(木)11時~13時まで「介護」を育む緊急全国集会が日比谷公会堂において開催されました。
当苑からは川嶋介護士、林が緊急集会に参加させていただきました。
この緊急集会は、昨年10月に財務省が打ち出した「介護報酬の6%カット」方針に反対すべく全国老人保健施設協会が実施し、1,408,623筆もの署名を集め提出された「介護従事者の生活と人生を守り、利用者へのサービスの質を確保するための署名」をより一層に反映し、活動の集大成として同協会の主催により開催され、2000人以上の参加者が集まりました。
開会後、東憲太郎 全国老人保健施設協会会長からの挨拶、そして集会についての趣旨説明が行われました。
趣旨説明後は、介護従事者を育むための提言として、大学院教授ならびに大学教授の先生方よりこれからの介護従事者を取り巻く環境や必要とされる取り組みまた考えなどについてご口授いただきました。
提言後は賛同団体からの挨拶の後、手束昭胤 全国老人保健施設連盟委員長による意見表明がなされました。
意見表明後、多くの国会議員の先生方より介護従事者はもとより各団体そして介護分野全体に対しての応援挨拶をいただきました。
次に、全国の介護従事者の声として、福島県、東京都、大阪府、沖縄県それぞれの地域で介護職に従事されている職員の方々が、現場の声として現状におけるさまざまな考えや思いを一生懸命に届けてくれました。
全国の介護従事者の声の後に、成尾洋之 全国老人保健施設連盟副委員長より緊急集会宣言として会場決議により、以下の2点について強く求めていくことが宣言されました。
1.「介護・障害福祉従事者の人材確保のための介護・障害福祉従事者の処遇改善に関する法律」の趣旨に基づき、介護従事者の人材確保や処遇改善につながる施策が講じられること。
2.介護サービスの質を確保するため、平成27年度介護報酬改定における介護報酬の増額。
宣言後、会場が大きく沸き立ち、三根浩一郎 全国老人保健施設協会副会長の掛け声にて、檀上及び会場内が一体となる力強い頑張ろうコールを行い「介護」を育む緊急全国集会は終了いたしました。
今回の緊急集会参加においては、全国老人保健施設協会和歌山県支部代議員で当苑施設長でもある和田施設長の代理として川嶋介護士が参加いたしました。
利用者様に少しでも良いサービスを提供するため、仲間である他のスタッフとともに日々奮闘しながら業務を行っている川嶋介護士。
緊急集会への参加が決定となった時は施設長の代理ということもあり、プレッシャーも感じていたようではありますが、今回の体験は全国においても同じ志を持ち頑張っている仲間がたくさんいること、そして協会組織の運営のみならず政治の重要性また、介護という専門職が今後どれだけ大切な職業なのかということについて本当に勉強になったと話してくれました。
また、川嶋介護士の言葉からこういった体験を積み重ねながら勉強をしていくことが真の人材(財)育成に繋がっていくことを私もあらためて勉強できました。
250万人の介護従事者が必要とされる2025年まではあと10年。
今回の集会のなかのお話にもありましたが、一般企業における開発費を介護現場に置き換えて考えた場合、それは人材(財)の育成であり、利用者様に安心してサービスを利用していただくことであります。
そういった観点からとってみても、介護分野における人材(財)及び財源の確保安定は、人口形態の変化が急激に進む今後の日本において、重要な位置付けとなることは間違いありません。
集会に参加させていただいたことを糧に、介護という職業を目指し従事している者として精一杯頑張っていきます。
投稿者:やよい苑事務長・林