7月29日から8月1日まで、由良町にある白崎少年自然の家で開催された「和歌山つぼみの会 1型小児糖尿病サマーキャンプ」に私、坂頭と松島看護師長、柑本管理栄養士が参加してまいりました。
「和歌山つぼみの会」は、糖尿病患者会の社団法人である日本糖尿病協会の和歌山県下の組織で、サマーキャンプは特に小児1型糖尿病の患児のために毎年行われている教育目的のキャンプです。
本キャンプは、現那賀病院院長の近藤溪先生が中心となって21年前に設立され、私も第2回目から参加しています。
今年参加した1型の糖尿病患児は10名、またその兄弟や父兄なども参加しました。
このキャンプには、県内の病院の医師、看護師、栄養士などの医療職だけでなく、キャンプのOBやOG、看護学生、和歌山大学の教員・学生、また公立学校の教員や製薬会社のMRさん等幅広い職種のボランティアが参加し、活動を支えています。
本キャンプはゲーム形式で行う栄養や糖尿病の基礎知識を深める教室の他に、海水浴や飯ごう炊飯などの通常のアウトドア行事を行いながら、
インスリンの自己注射や血糖自己測定を行い、低血糖・高血糖への対処を含めた自己管理の方法を身に着けていけるようなプログラムになっています。
目的や理想は堅い内容のものですが、実際のキャンパー達は例年のキャンプで仲良くなった友達やスタッフとの再会を楽しんでいます。
今年も好天に恵まれ、素晴らしいキャンプになりました。
このような活動が、治療だけでなく社会生活でもいろいろな悩みやトラブルに遭遇する1型患児たちの成長の助けになれば最大の喜びであると思います。
投稿者:クリニック院長・坂頭節哉