平成26年3月2日(日)、和歌山県立医科大学 基礎教育棟にて第7回 1型糖尿病の集いin Wakayamaが開催されました。
本会は、1型糖尿病発症後より長期に療養されている方、発症間もない方、あるいは御子息が発症した保護者の方等の1型に関係の深い方々に必要な情報を提供する目的で発足し、患者様と医療者でつくる年に1度の催しです。
当クリニックの坂頭院長もこの会の中心的な役割を果たしており、今回も特別講演やパネルディスカッションの座長を務められました。
今回の特別講演の講師は神戸大学大学院医学研究科 肝胆膵外科病院准教授の松本逸平先生で、「1型糖尿病に対する膵・膵島移植」と題して移植に関する現状を非常に分かり易く解説していただきました。
近年のインスリン製剤の進歩は目覚ましく、1型糖尿病でも適切な代謝コントロールが継続できるようになりましがその一方で、自己のインスリン分泌がほぼ完全に枯渇した症例や、自律神経障害をはじめとする各種合併症により血糖が不規則に変動する症例など、血糖管理に極めて難渋する患者さんが少なくありません。
そういった方々にとって膵臓、または膵島移植は生命予後とQOLを改善し得る有効な治療法である一方で、ドナー不足や施設数の問題等、まだまだ解決していかないといけない課題も残っているとのことでした。
またパネルディスカッションでは活発な質疑応答がなされ、あらためて治療に関する最新の情報を得たり、情報を共有できる場としての本会の意義を再認識することが出来ました。
なお本会の活動にご興味のある方は、
やよいメディカルクリニック
院長 坂頭節哉:0736-62-7777
または、
和歌山県立医科大学第一内科内
和歌山つぼみの会・壱型の会
事務局:073-445-9436
までお問い合わせください。
投稿者:クリニック広報