
骨粗鬆症とは加齢などの原因により骨の形成と吸収バランスが崩れて“骨がスカスカ”になり、骨がもろくなる病気です。
骨がスカスカになるとわずかな衝撃でも骨折しやすくなったり、背骨が体の重みでつぶれたり、変形する圧迫骨折が起こりやすくなり、背中が曲がったり、姿勢が悪くなります。
その結果、日常生活に大きな支障を来すことにつながっていきます。また女性では、閉経後のホルモンバランスの崩れによって起こる場合もあり、男女比では圧倒的に女性に多く生じます。
骨粗鬆症になっても痛みはないのが普通ですが、油断しているとちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。特に骨折しやすい部位としては、背骨、肩、手首、大腿骨頚部の4か所です。

●骨粗鬆症の検査について
骨粗鬆症は全く初期症状がありません。病気が進行して腰などが痛くなる前に、検査で発見することが重要です。当院の検査では、骨密度(こつみつど:骨の年齢)の測定やレントゲン撮影、治療薬の選択・効果判定については、血液検査による骨粗鬆マーカーの測定を行っています。
●骨粗鬆症と言われたら…
骨粗鬆症の人は、ちょっとしたはずみで骨折しやすくなりますので、日常生活のなかで転ばないように気をつけることが大事です。例えば、家のなかの階段や浴室などの滑りやすい場所や、雨や雪で路面が滑りやすくなっている日の外出などには注意しましょう。また、症状が進行すると、重いものを持ち上げるだけで骨折する場合がありますので、注意が必要です。
●骨粗鬆症の予防と対策
1)適度な運動を心掛けることが大事です。座ってばかりで身体を動かさないでいると、筋力が落ちて骨がもろくなります。適度な運動(散歩など)を日常生活に取り入れることで、骨に適度な刺激を与えましょう。
2)日光浴は紫外線の働きで、皮膚を通じてビタミンDを作り出し、カルシウムの吸収を助けます。積極的に外へ出て、適度に日光を浴びましょう。
3)骨粗鬆症の予防と治療で大切なことは、栄養バランスのとれた食事をすることです。 特にカルシウムを多く含んだ食品を摂取するといいでしょう。
4)骨密度(こつみつど:骨の年齢)を測ってみましょう。骨粗鬆症の検査は、通常のレントゲン写真や専用の測定装置で痛みもなく、簡単に測定することができます。 骨が弱くなるのを食い止めるためにも、ぜひ検査を受けましょう。
●骨粗鬆症の治療
食事・運動・薬が3原則で、当院ではこれを組み合わせて治療にあたります。
当院では整形外科医師の他、理学療法士や管理栄養士、診療放射線技師が在籍し、骨粗鬆症の治療にチームで取り組んでいます。骨粗鬆症の治療に関してそれぞれが担当する分野に関しての情報は次回以降のブログでご紹介させていただきます。
http://www.yaeikai.com/medical-index.html
投稿者:クリニック広報