介護老人保健施設やよい苑

ポジショニング勉強会~施設内研修~


平成26年1月16日(木)・17日(金)に地域在宅総合ケアセンターにおいてやよい苑 機能訓練課・山田泰寛理学療法士(以下、山田PTと表記)によるポジショニング勉強会が行われました。

今回のポジショニングという言葉は、座位姿勢(座った時の姿勢)や臥位姿勢(寝た時の姿勢)におけるその方に合った適切な姿勢の事を指します。

総勢46名のスタッフが参加し、16日は在宅部門を対象に、17日は施設部門を対象に行われ、理学療法士の観点から作成した資料を基に正しい姿勢の重要性について説明がなされました。

体に何らかの障がいを持たれており自分の身体を自由に動かす事の出来ない人にとっては、適切なポジショニングで褥瘡(じょくそう…接触局所で血行が不全となって、周辺組織に壊死を起こすもの Wikipedia参照)・変形(体の歪み)・拘縮(関節の動きが制限された状態)等の進行を防止し、ADL(日常生活動作)の維持・向上に繋がります。

よって、適切なポジショニングをとらなければ褥瘡・変形・拘縮の進行を促し、ADLの低下を招く恐れがあります。

正しいポジショニングといっても様々な方法がありますが、勉強会ではクッションや体軸・姿勢を調整する等の方法を図や写真を用い、参加しているスタッフに体験して貰う等、分かりやすく説明をしていただき、とても勉強になる内容ばかりでした。

ただ単にクッションを用いるのではなく、クッションを用いた時に体圧が上手く分散されているかどうか、その姿勢がご本人様にとって過ごしやすい姿勢かを確認していかなくてはならないこと、また、それぞれの身体状況によってポジショニングのアプローチも変わるので、それぞれの身体状況をしっかりと把握し、他職種の専門性を発揮した上で情報を共有し、連携・協働するチームアプローチが非常に大切だという事も言われていました。

適切なポジショニングによって、ケアの質が向上し職員同士の連携が強くなり知識を深める事ができ、より良いサービスに繋がる事は明白であります。

最後になりましたが、今回の勉強会を企画して下さいました機能訓練課の山田PT、及び関係者の皆様に感謝致します。

医療法人彌栄会では、外部研修に参加するだけでなく、知り得た情報・知識を内部研修として積極的に開催しています。

 
投稿者:支援相談員・土井

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