平成30年3月17日(土)、総合センター桃山会館で平成29年度 第2回 紀の川市・岩出市介護関係職員合同研修会が行われました。
この研修は岩出市・紀の川市から委託を受け、和歌山県介護支援専門員協会 那賀支部が主催する研修会で、年2回開催されています。
私、谷所は和歌山県介護支援専門員協会 那賀支部 支部長として、ご挨拶させていただきました。
今回、やよいメディカルクリニック 院長 坂頭節哉先生を講師にお招きし、「高齢化社会において必要な糖尿病の知識について」をテーマにご講演いただきました。
参加者は約100名と今回の研修会に対する関心の高さをうかがわせました。
「糖尿病とは」から始まり、糖尿病の種類や症状、合併症(急性・慢性)、食事療法、運動療法、内服薬、インスリン療法、後半は高齢者糖尿病治療における注意点、やよいメディカルクリニックが取り組んでいるパスを用いた療養指導、最後に和歌山地域糖尿病療養指導士(WLCDE Wakayama Local Certified Diabetes Educator)についてとボリュームのある内容でした。
平成28年の国民健康・栄養調査によると、日本には「糖尿病が強く疑われる人」、「糖尿病の可能性を否定できない人」がいずれも約1000万人いると言われています。合計で総人口の15%を超える約2000万人の糖尿病有病者と糖尿病予備群がいると推定されており、深刻な国民病の一つです。
糖尿病は治療が上手くいかないと、やがて全身に様々な障害を起こす病気ですが、独居や老老介護、認認介護等でセルフケアや介護力に課題があり、治療が上手くいかないケースも多く、そういった場合はやはり多職種連携が重要となります。
今回の研修会で学んだ糖尿病の知識を今後の仕事に活かすのはもちろんですが、自立支援、重症化予防、健康寿命といった言葉がよく聞かれる昨今、自分自身の健康や生活習慣を見直すきっかけにもなりました。
投稿者:居宅介護支援事業所 所長・谷所