先日、那賀病院において第26回那賀がん在宅ケアネットワーク勉強会が開催され、岩木が参加しました。
今回は、那賀消防組合通信指令課の方に「終末期における救急搬送」についての実例と現状をもとにお話をしていただきました。
その中の話では、ご本人様の看取りを在宅で行う場合でも、急変時にはパニックになってしまい救急車を呼んでしまう事が多く、駆け付けた救急隊も救急業務を法的に考えていくと、救急隊が患者様を手当てし、病院まで搬送する行為は、民法における緊急事務管理に相当すると考えられています。
という事は、在宅での看取りを希望していても救急車を呼ぶとその場で応急手当が施され、病院まで搬送され結果的に、在宅での看取りを行う事が出来ない可能性も出てきます。
現在、救急隊員での死亡判断が出来ない為、在宅での看取りを希望される場合は急変時でも落ち着いてかかりつけ医や看護師への連絡を先に行う事が非常に重要になってきます。
また、今後、救急隊員での死亡判断が出来るようになる事も必要になってくるかもしれません。
ご利用してくださる方々に満足してもらえるようなケアやサービスが提供できるよう、こういった勉強会で学んだ事を活かしていきたいと思います。
投稿者:訪問看護ステーションやよい所長・岩木