平成27年2月6日(金)ダイワロイネットホテル和歌山において第21回和歌山県介護老人保健施設大会が開催されました。
当法人からは和歌山県老人保健施設協会理事でもある和田本部長をはじめ、10名のスタッフが参加しました。
大会には、来賓として仁坂吉伸和歌山県知事をはじめ、和歌山県老人保健施設協会顧問でもある山下直也和歌山県議会議員、和歌山県長寿介護課森本修司課長にもご臨席賜り、大会に華を添えて頂きました。
開会式後には、まずワールドカフェ方式のグループワークが行われ、「在宅支援の取り組みと苦悩~悩み共有~」というテーマでの話し合いを行いました。
ワールドカフェ方式というのは、カフェにいるようなリラックスした雰囲気の中、参加者が少人数に分かれたテーブルで自由に話し合い、ときどき他のテーブルとメンバーを入れ替えながら話し合いを展開させていく方式のことです。
ワールドカフェで大切なのは、論議の場所ではないということで、自分の意見を否定されず尊重されるという安全な場で、相手の意見を聞き、つながりを意識しながら自分の意見を言えることでより良い話し合いができるといわれています。
今回は、1つのテーブルに4人ずつ集まり、各テーブルに置いてある模造紙へ思ったこと気づいたことを自由に書き込みます。飲み物やお菓子も用意されており雑談も交えながら在宅支援についての情報交換などを行いました。運営側の方々の細やかな気遣いもあったおかげで、堅苦しい空気は一切なく、共通の悩みを共感したり、施設によって特有の悩みや取り組みなどを知ることができ、とても貴重な体験となりました。
午後からは各施設の演題発表に移り、「地域とともに歩む~地域における老健の役割と苦悩~」を大会テーマに、各施設での取り組みについての演題発表が行われました。
当苑からは、道浦施設介護課長が「老健における看取りについて~メッセージノートを用いての学び~」というテーマで発表をされました。
那賀圏域医療と介護の連携推進協議会の取り組みであるメッセージノートについては、当苑での2度にわたる勉強会も記憶に新しく、自分や周りの人の死ということについてじっくり考え、死というのは特別なことではないのだということを学びました。
道浦課長の発表は、利用者様や職員のことを一番に考え、その人がその人らしくいられるためのより良い環境づくりをして行こうという周りの人を大切にする気持ちがとても伝わってくる内容でした。
演題発表後半の部では、当施設統括課長である長谷川統括課長が座長を務められました。
そして最後に、全国老人保健施設協会副会長の折茂賢一郎氏による「地域包括~在宅支援への取り組み~」の基調講演がありました。
講演では、老健施設の本来の目的である在宅復帰を促進させ、安心して在宅で生活していただくマネジメントなどについて、27年の介護報酬改定も含めてお話しいただき、今後の介護や福祉について考えさせられました。
今大会を通じて、老健が中心となって地域の連携を取り高齢者の方々が安心して在宅で生活できる環境づくりの大切さというのを改めて感じました。
これからも、自分の立場で自分にできることに一生懸命取り組んでいきたいと思います。
最後になりましたが、道浦課長、発表お疲れ様でした。
投稿者:支援相談室・張間