看護師の皆さま、看護師を目指される皆さま
皆さまは訪問看護と聞いてどういったイメージを持たれるでしょうか?
それぞれにイメージは違うと思いますが、訪問看護に関わったことがない、あまり知らないといった方は、医師のいない環境で看護を提供すること。
また単独での訪問に加え、ある程度の判断をその場でしていくことへの不安や責任などといったイメージを持たれるかと思います。
私自身、このイメージが訪問看護を志望される看護師が多くない理由であると感じています。
私は看護学生の頃に読んだ本の影響で訪問看護をしていたいと考えていました。
その後、看護師として働き始めて自分は患者さまおひとりおひとりとじっくり向き合える看護をしたいことに気づき、介護保険制度の開始と同時に療養型病床、有料老人ホームと介護の現場で働いてきました。
そして、そのなかで偶然に人員不足となった訪問看護への異動のお話があり経験不足を心配しながら訪問看護で働くことになりました。
実際に訪問看護師として働いてみると大変なこともありましたが、「何ておもしろくて、やりがいのある仕事なんだろう」とすっかり訪問看護の魅力にはまり、訪問看護師歴も8年となりました。
私が感じる訪問看護の魅力は、利用者さまおひとりおひとりとじっくり向き合って看護ができること、ご利用者さまの日常生活を支える1人として力を発揮できることです。
訪問看護は治療の場でなく、ご利用者さまの生活の場で展開されます。
薬や衛生材料、備品等が整っている訳ではなく限られた環境で、どのようにすればご利用者さまやご家族が安心して生活できるか、ご利用者さまやご家族との関わりのなかでひとつのことを作りあげていく。
そして、在宅生活を送ることができる喜びを一緒に味わうことができる・・・ ひとつとして同じものにはならないからこそやりがいを感じます。
あなたが来てくれるから助かる。安心できる。というご利用者さまやご家族からの言葉は、私にとって最高の褒め言葉で、最強の活力剤なのです。
私自身、医師のいない環境に不安を感じない訳ではありませんし、責任の重さを常に背負いながら、だからこそ緊張感をもって訪問看護という仕事と向き合っています。
幸いにも那賀地区では在宅診療に力を入れておられる先生が多くいらっしゃり、訪問看護にとってはとても心強い存在です。
また、当法人内には整形外科、糖尿病内科を主とした診療科目としているやよいメディカルクリニックを併設しているため、クリニックと連携し安心して訪問看護を提供することができています。
そして、当ステーションには理学療法士、言語聴覚士が兼務在籍しております。
ご利用者さまについて話し合い、在宅生活を支えていくため同じ目標をもって専門性を発揮しています。
このこともまた心強く感じています。
皆さまも在宅でご不安を抱えるご利用者さまやご家族にとってなくてはならない存在になれる訪問看護ステーションで働いてみませんか。
投稿者:訪問看護ステーションやよい 所長・松川 理代子