医療法人彌栄会

東日本大震災被災地における伝達研修実施


昨年10月に岩手県内及び介護老人保健施設松原苑に林部長が視察研修にいかれました内容について平成24年2月6日(月)と9日(木)17時30分~18時30分の約1時間やよい苑デイケアセンターにて伝達報告を実施いたしました。

2日で約60人の職員が参加してくださいました。

内容はスライドで、被災した場所を映しながら説明していただき、松原苑で発生時の状況などについても説明していただきました。

災害当日88名の職員が勤務しておられ、250名の利用者の方を90分で移動を行い、デイケアの利用者50名は家族と連絡とれない状況の方は施設に宿泊してもらい連絡のついた利用者については家族さんに迎えに来てもらったそうです。

非番職員は家族の安全が確認されてから可能な人だけ出勤してもらった。

職場に来られなくとも、地域の救助活動などに参加されていた職員さんもおられる。

幸い松原苑は高台であった為被害は大きくなかったですが、ある地域では利用者の命、職員の命だけではなく利用者減や事業所の流失などにより職員が職を失う結果となった例もある。

災害後ライフラインについて

トイレ:水が使えないのでナイロン袋を使用し処理をおこなった

備蓄・支援物資:2日間は備蓄の非常食でまかない3日目以降は自衛隊の物資搬入が始まった

医薬品:併設のクリニックの薬品を使用し不足分については全国薬剤師協会からの支援があった

電気:11日目に復旧

電話:固定電話の復旧が6月末、それまでは衛生電話で対応

水:市の水道復旧が6月末。それまでは給水車で対応

まとめとして次の項目を覚えておいてください

1.大地震などの災害はいつ起きてもおかしくないこと

2.先ずは自分の安全を確保し他者の保護を行う

3.訓練の徹底と備蓄の充実

4.職場の防災マニュアルの把握

5.組織体制の強化

6.家庭での準備や話し合い

最後に私達が生活している和歌山県も今回の東日本大震災と同じ様な被害が出ることが十分に考えられます。

今回の伝達研修を通して訓練や研修を行っていきたいと思いますのでご協力宜しくお願いいたします。

また、各部署に防災マニュアルを配布しています。

今一度再確認をしていただきたいとおもいます。

大事なことは命を守るということと無関心が最大の敵であることを念頭において欲しいと思います。

仕事でお疲れのところ参加していただきありがとうございました。

また林部長 黒田師長には2回にわたり研修をしていただきましてありがとうございました。

投稿者:災害対策委員会

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