平成25年3月2日(土)にダイワロイネットホテル和歌山において、第11回和歌山神経心理研究会が開催されましたので、参加してきました。
私は理学療法士ですので、普段よく参加している研修会は、理学療法士ばかりで行っています。
しかし、この会は、脳神経外科医、神経内科医、言語聴覚士、理学療法士など、様々な職種が参加していますので、活発な意見交換がありました。
その内容は、一般演題の発表が4題と「身体失認と空間失認の神経心理学」というテーマで、京都大学名誉教授で周行会湖南病院 精神科(顧問)の大東祥孝先生の特別講演がありました。
「身体失認」「空間失認」という現象は、脳梗塞や脳出血のような、脳血管障害患者様に現れることが多く、「身体失認」では、自己の半身について無関心な状態や、筋力が低下しているわけではないのに、自発的に使用しない現象を言います。
「空間失認」では視力の問題ではなく、見えているはずなのに、目の前の物の半分が認識できないという注意障害です。
これらは、リハビリテーションを行うにあたって、症状の重度差で治療の妨げになります。
これら2つの事について、大東先生の研究されてきた事を判り易く説明して頂き、とても勉強になりました。
今後も、この様な研修会には参加して行き、患者様の治療に役立てていきたいと思います。
投稿者:やよいメディカルクリニック
リハビリテーション科 科長・龍田義人