平成25年9月7日(土)、岩出市総合保健福祉センターで平成25年度 第1回 岩出市・紀の川市 介護関係職員合同研修会が行われました。
この研修は岩出市・紀の川市から委託を受け、和歌山県介護支援専門員協会 那賀支部が主催する研修会で、年2回開催されています。
私、谷所は和歌山県介護支援専門員協会 那賀支部の理事として初めて参加させていただきました。
また、今回の研修会の講師は当法人のやよいメディカルクリニック・坂頭 節哉 院長。内容は「現場に役立つ糖尿病の基礎知識」。
参加申し込みの時点で228名(例年は150~200名)と、糖尿病への関心の高さをうかがわせました。
研修会では、まず健康に関係のある項目(肥満・運動量・野菜摂取量・塩分摂取量・喫煙・飲酒) の都道府県別順位の説明。
続いて、”糖尿病とは?”から始まり、糖尿病特有の症状と合併症、糖尿病の検査について(血糖値とHbA1c)、糖尿病の治療について(食事療法・運動療法・薬物療法)、内服薬とインスリンについて詳しく説明してくれました。
また、フットケアやDM cafe( 糖尿病教室)、やよい青輪会(糖尿病患者友の会)といったやよいメディカルクリニックでの取り組みや、平成24年から始まった和歌山地域糖尿病療養指導士(WLCDE)制度の紹介もありました。
個人的に印象に残ったのは、糖尿病の三大合併症である神経障害で年間約3000人が足を切断、網膜症で年間約3000人が失明、腎症で年間約16000人が透析をしなけらばならなくなっていること。
動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞を糖尿病ではない人の約3倍発症していること。
糖尿病が認知症の発症と関係があること。
以上の3点で、どれも日常生活に大きな影響を及ぼすものだと思いました。
研修会の中にもありましたが、糖尿病を患っておられる利用者様は介護の現場にもたくさんおられます。
また、糖尿病が悪化し、合併症を発症すれば、日常生活に大きな影響を及ぼします。
介護の現場で働いている方々は、利用者様の生活に密着しているので、今後の関わりの中において、糖尿病やその合併症の予防についても、求められる役割は非常に大きいと感じました。
投稿者:居宅介護支援事業所 所長・谷所