先日、紀の川市打田生涯学習センターにおいて「~一人でも多くの命を助けよう~那賀圏域における災害時医療の体制について」の講演会が行われ、当法人から谷所所長と川嶋が出席しました。
介護事業所や生涯福祉関係機関、地域住民の方など多くの方が参加されていました。
講演会は、和歌山DMAT隊公立那賀病院内科医長の那須鉄史先生が講師に来られDMATについて、また東日本大震災当時の被災地についてご講話頂きました。
DMATとは?
「災害急性期に活動できる機動性を持ったトレーニングを受けた医療チーム」と定義されており、災害派遣医療チーム「Disaster Medical Assistance Team」の頭文字をとって略してDMAT(ディーマット)と呼びます。
医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(概ね48時間以内)に活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームで阪神大震災以後「避けられた災害死を防ぐ」ことを目的に平成17年4月に厚生労働省によって設置されました。
東日本大震災当時の被災地は被害が酷く、病院が病院として使えない状況で傷病者の搬送に多くの時間をとられたそうです。
那須鉄史先生の「場所があり、準備があり初めて治療が出来るのです」の言葉に改めて被災地の状況が想像を絶するものだったのだとうかがえました。
最後に、災害対策委員会を中心に避難訓練などで上手くいかなかった部分や不備を改善し、職員全員の意識を高め災害時に最善を尽くせる様に努めていきます。
投稿者:災害対策委員長・川嶋