介護老人保健施設やよい苑

平成27年度 地震災害時の救出救護訓練


平成28年3月10日(木)、那賀防火管理協議会主催である平成27年度地震災害時の救出救護訓練に参加致しました。

この訓練は、岩出市内における東南海・南海地震等大規模な地震に対処するため、関係機関の応援を受けて緊密な連携のもと、救出救護、応急搬送などの協力体制を構築し、迅速かつ的確な有事即応体制の強化を図るとともに、住民の防災意識の向上に資することを目的に開催されています。
やよい苑からは、防災委員長である川嶋介護士、2階介護士の原副班長、総務課の田村課長と鈴木が参加しました。

当日は雨は降っていないものの、気温も低く、紀の川河川敷グラウンドには冷たい風が吹いていました。
今から5年前のこの時期に、東日本大震災が起こりました。
救護訓練をこの時期に開催するのは、震災の記憶を風化させない為、近々起こるとされている東南海南海大地震発生時に迅速に対応できるようになる為を目的としています。

訓練は午後13時30分より、3つの班に分かれて実施されました。
私達が最初に訓練をしたのは、ロープの結び方です。
横に並んだ鉄パイプに、様々な結び方でロープを括り付けました。
物を運ぶ時や引っ張る時、固定する時など、ロープは災害時に無くてはならないものです。
しかし、甘い結び方だとすぐに解けたりズレたりする為、しっかりと尚且つ解かなければならない時はすぐに解く事が出来る結び方を知り大変勉強になりました。

次に訓練をしたのは、テコの原理を使った救出訓練です。
屋根の下に要救護者が居ると想定し、レンガや木の棒を使って屋根を浮かせ、救出するという内容です。
私達は他事業所の方々と協力し、指示者、レンガを挟む者、木の棒でテコの原理を使う者、要救護者を助ける者に分かれて訓練しました。
災害時、特に地震では、瓦礫や重い物の下敷きになってしまう事が多いと想定されているので、動ける人達で協力し、助け合う事の大切さをこの訓練で学びました。

最後は、AEDと傷病者の運び方の訓練です。
AEDは機械音声で指示を出してくれるので、パニックになりやすい災害時や緊急時にはとても頼りになる存在です。

AEDの使い方を全員で実施した後は、竹の棒2本と毛布1枚でできる簡単担架の作り方と運び方を学びました。
広げた毛布の上に、1人分の幅に間隔を開けた竹の棒を置き、毛布を重ねるだけで担架の完成です。
実際に人が乗っても、ビクともしない丈夫な担架です。
家にある物干し竿等でも応用する事が出来るので、とても役立つ知識を学べました。

約2時間の訓練を受け、災害時や緊急時にいかに迅速かつ慎重に行動できるか、命を守る行動を迷い無く実行できるか等、周りの人達と協力していくことの大切さを学びました。

やよい苑には、施設サービス・在宅サービスを利用されている多くの利用者様がおられます。
災害時や緊急時に、皆様を守り、安全な場所へとすぐに誘導・避難できるように、日々の訓練や職員同士の話し合いやコミュニケーションがとても大切だと感じました。

これからも積極的にこのような訓練に参加し、何かあった時はすぐに対応できる様、1人1人が責任のある行動を取れる様になることが重要だと再確認した訓練となりました。

介護老人保健施設やよい苑HP

投稿者:総務課・鈴木

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