平成28年5月に行われた第59回日本糖尿病学会年次学術集会に参加させていただきました。
毎年メインテーマがあり今年のテーマは「知の融合が拓く新しい糖尿病学」。
テーマに基づき他学会との合同シンポジウムなど多種多様なセッションが企画されていました。
その中で看護師の講演「がんを持ちつつ生きる糖尿病患者の支援」「精神疾患合併糖尿病患者の支援」「自宅で訪問看護を利用する糖尿病患者への支援」は私が日頃、糖尿病患者さんに療養支援を実施するなかで疑問に思いながら取り組んできた支援について考えるよき機会となりました。
当院からは、坂頭院長が「糖尿病外来を診療パス化することによる有用性=導入後4年間の検討=」を発表されました。
当院では、糖尿病患者さんに療養指導と合併症検査を確実に実践するため糖尿病初期診療計画表を作成しており、4年間で223名の糖尿病患者さんに実施させていただいてます。
患者さんの糖尿病初期診療計画書の導入時の平均HbA1C8.2%が終了時は6.9%と改善がみられ、また、合併症の早期発見にもつながっており、糖尿病初期診療計画書を用いた糖尿病診療は、総合的な外来診療ならびに療養指導を確実に実践するために非常に有用であるという内容でした。
我が国の糖尿病患者数は950万人と、その増加に歯止めがかかっていないのが現状です。
また、糖尿病は依然として完治が困難な疾患であります。
今後も当院では、患者さんにより良い医療・看護を提供できるよう様々な取り組みを行っていきたいと思っております。
投稿者:やよいメディカルクリック看護師長 松島かねこ