先日、当苑通所リハビリテーション(以下、デイケアと略す)の送迎(朝のお迎え)から戻ってくると、デイケアの事務所に1枚の素敵な絵画がありました。
管理者 :「この絵、どうしたん?」
スタッフA:「実は、〇△さんから頂きました。」
管理者 :「こんなに立派な絵を頂いてもいいんかな?しかも額縁も立派やんか!」
スタッフA:「額縁はご主人さんが作られた手彫りらしいです。」
管理者はすぐに、利用者様の下へ向かい、お礼を申し上げた。
利用者様 :「下手な絵で悪いけど、よかったら貰ってくれるかい?」
管理者 :「いいんですか! ありがとうございます。飾らせてもらっていいですか?」
利用者様 :「いいですよ。飾ってもらえたら嬉しいです。」
素敵な絵画をプレゼントしてくださった利用者様は、ご夫婦で昨年の11月から当苑デイケアをご利用していただいており、定年後の趣味として、旦那様が工作・創作関係を、奥様が絵画や造花を使用したフラワーアレンジメントなど、幅広く創作を続けてこられ、ご自宅にはたくさんの作品が飾られています。
実は、ご夫婦にはとても辛い出来事があり、その時は再び絵を描くことなど考えられなかったそうですが、何かに集中することで精神的な負担が軽減するのではないかとの思いで、1年振りに絵筆を手に取り、やよい苑のパンフレットを見本に描いてくださったそうです。
実際に、絵に集中している時は、気持ちが楽になっていたと、おっしゃっていました。
ご本人のペースで、肩が凝らないように気を付けながら、3ケ月ほど掛かけて出来上がった作品とのことです。
奥様がさまざまな思いの中で完成された絵が、旦那様が作成された額縁に納まった共同作品は大変素晴らしく、他の利用者様やスタッフはもちろん、外部の方にも見ていただきたいとの思いから、地域在宅総合ケアセンター玄関に飾らせていただいております。
是非一度、お立ち寄りください。
わたくし自身、正直申し上げて絵画に詳しいわけではありませんが、
『ゴッホより普通に、利用者様(の絵)が好き』ですね。
投稿者:地域在宅総合ケアセンター センター長