糖尿病で体重減少が起こることはある?
糖尿病では、体重減少が起こることがあります。糖尿病は、血液中のブドウ糖の量である血糖値が高くなる病気です。食事量を大きく減らしていないのに体重が落ちている場合、血糖値の変化が関係していることがあります。気になる体重減少がある方は、糖尿病の可能性も含めて状態を確認することが大切です。
糖尿病で体重が減るのはなぜ?
血糖をうまくエネルギーに変えられなくなるため
糖尿病では、血液中のブドウ糖が増えていても、インスリンの働きが十分でないと、糖を体内にうまく取り込めなくなります。そのため、食事をしていても体が必要なエネルギーを十分に使えず、体重が減ってしまうことがあります。糖尿病は「食べ過ぎて太る病気」というイメージを持たれやすいですが、血糖値が高い状態が続くことで、反対に体重が落ちる場合もあります。
脂肪や筋肉を分解してエネルギーを補うため
糖をエネルギーとしてうまく使えない状態になると、体は不足したエネルギーを補うために、脂肪や筋肉を分解して使おうとします。その結果、食事量が大きく変わっていないのに、体重が減ってしまうことがあります。特に、短期間で体重が落ちてきた、以前より体力が落ちたように感じるという場合は、血糖値やHbA1cを確認し、体の状態を把握することが大切です。
尿と一緒に糖や水分が出てしまうため
血糖値が高い状態が続くと、余分な糖が尿と一緒に排出されることがあります。糖が尿に出るときには水分も一緒に失われやすく、尿の回数が増えたり、喉が渇きやすくなったりすることがあります。
このような体重減少がある場合はご相談ください
・食事量を大きく減らしていないのに体重が落ちている
・短期間で服やベルトが緩くなったと感じる
・健康診断で血糖値やHbA1cを指摘されたことがある
・体重減少とあわせて、喉の渇きや尿の回数が気になる
・疲れやすさや体のだるさを感じる
食事量を減らしていないのに体重が落ちている場合や、体重減少が続いている場合は、一度ご相談ください。糖尿病以外の要因で体重が減ることもあるため、血糖値やHbA1c、尿検査などで体の状態を確認することが大切です。
糖尿病で痩せるのは末期のサイン?
糖尿病による体重減少は、血糖値が高い状態やインスリンの働きが関係して起こることがあります。ただし、痩せてきたからといって、必ず糖尿病の末期というわけではありません。一方で、糖尿病を治療せずに放置すると、目・腎臓・神経などに合併症が起こりやすくなり、脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気のリスクにもつながります。体重減少が続いている場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに状態を確認しましょう。
体重減少があるときに糖尿病以外で考えられる要因
甲状腺の病気
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になると、代謝が高まり、食べているのに体重が減ることがあります。動悸、汗をかきやすい、手の震え、疲れやすいといった症状を伴う場合もあります。糖尿病による体重減少と症状が似て見えることもあるため、気になる変化が続く場合は、医療機関で原因を確認することが大切です。
胃腸や消化器の病気
胃や腸の不調によって、食欲が落ちたり、食べたものをうまく吸収できなくなったりすると、体重が減ることがあります。胃もたれ、腹痛、下痢、便通の変化、食後の不快感などが続く場合は、消化器の病気が関係している可能性もあります。
がんなどの悪性疾患
明らかな理由がないのに体重が減る場合、まれにがんなどの悪性疾患が背景にあることもあります。特に、食欲低下、強いだるさ、発熱、便や尿の変化、痛みなどが続く場合は注意が必要です。
感染症や慢性的な体調不良
感染症や慢性的な炎症があると、体力を消耗し、体重が減ることがあります。微熱が続く、寝汗をかく、食欲が落ちる、疲れが取れにくいといった症状がある場合は、血糖値だけでなく、全身の状態を含めて確認することが大切です。
ストレスや食欲低下による体重減少
ストレスや生活環境の変化によって食欲が落ちると、気づかないうちに食事量が減り、体重が落ちることがあります。睡眠不足や気分の落ち込み、疲労感が続く場合も、体重減少につながることがあります。ただし、血糖値の異常が隠れている場合もあるため、体重の変化が続くときは一度確認しておくと安心です。
当院で行う糖尿病の検査
尿糖や尿たんぱくを調べる尿検査
尿検査では、尿の中に糖が出ていないか、たんぱくが出ていないかなどを確認します。尿糖が出ている場合は、血糖値が高くなっている可能性があります。また、尿たんぱくや尿微量アルブミンは、糖尿病による腎臓への影響を確認するためにも大切な検査です。糖尿病は自覚症状が少ないまま進むこともあるため、定期的に状態を確認することが大切です。
血糖値やHbA1cを確認する血液検査
血液検査では、血糖値やHbA1cを確認します。血糖値は検査時点の血液中の糖の量を示し、HbA1cは過去1〜2か月ほどの血糖状態を知る目安になります。体重減少がある場合でも、血糖値やHbA1cを確認することで、糖尿病が関係しているか、血糖管理が必要な状態かを判断しやすくなります。健康診断の結果をお持ちの方は、来院時にご持参ください。
糖尿病の診断に用いる負荷検査
糖尿病が疑われる場合には、必要に応じて負荷検査を行うことがあります。代表的な検査に、75g経口糖負荷試験があります。これは、糖を含んだ飲み物を飲んだ後の血糖値の変化を調べる検査です。また、インスリンを分泌する力を確認するための検査を行う場合もあります。
合併症を調べるための検査
糖尿病では、血糖値が高い状態が続くことで、目・腎臓・神経・血管などに影響が出ることがあります。そのため、血糖値だけでなく、合併症が起こっていないかを確認する検査も大切です。腎臓の状態をみる尿検査や血液検査、神経の状態を確認する検査、動脈硬化を調べる検査などを行い、体全体の状態を確認します。
当院で行う糖尿病の治療
管理栄養士と連携した食事療法
食事療法では、食べ過ぎを避け、好き嫌いをせず、規則正しく食事をとることが大切です。血糖コントロールを整え、合併症を防ぐためにも、無理なく続けられる食生活を考えていきます。当院では、医師と管理栄養士が連携し、患者さまに合わせた食事プランを一緒に考えています。食事内容に不安がある方、何をどのくらい食べればよいか迷う方も、お気軽にご相談ください。
理学療法士による運動療法のサポート
運動療法は、食事療法や薬物療法と並んで、糖尿病治療において大切な役割があります。血糖のコントロールが安定している方では、食事療法とあわせて運動を取り入れることで、血糖値の改善や体重管理、動脈硬化の予防につながることがあります。当院では、患者さまの状態に合わせて、理学療法士が運動療法をサポートしています。尚、現在運動療法の実施は糖尿病での教育コントロール入院で実施しています。
必要に応じた薬物療法・インスリン治療
食事療法や運動療法だけで血糖コントロールが難しい場合は、薬物療法を行うことがあります。糖尿病のお薬には、飲み薬やインスリンなどの注射薬があり、患者さまの状態に合わせて治療方法を検討します。インスリン治療が必要になった場合も、当院では自己注射の手技やお薬の働きについて丁寧に説明しています。
血糖自己測定や療養生活のサポート
糖尿病の治療を続けるうえで、ご自身の血糖値の状態を把握することはとても大切です。当院では、正しい血糖測定の方法を身につけられるよう、血糖自己測定についてもサポートしています。また、糖尿病の療養生活では、食事・運動・お薬だけでなく、日常生活の中で気をつけることも多くあります。診察時に聞きにくいことや、生活の中で困っていることがあれば、当院にご相談ください。
よくある質問
体重が減ったら糖尿病が改善したということですか?
体重が減ったからといって、糖尿病が改善したとは限りません。食事や運動に取り組んだ結果として体重が減ることもありますが、食事量を減らしていないのに体重が落ちている場合は、血糖値が高い状態が関係している可能性があります。
痩せている人でも糖尿病になりますか?
痩せている方でも糖尿病になることがあります。糖尿病は、体型だけで決まる病気ではなく、インスリンの働きや血糖値の状態、生活習慣、体質などが関係します。「痩せているから糖尿病ではない」とは限らないため、喉の渇きや尿の回数の増加、体重減少、健診での血糖値・HbA1cの指摘がある場合は、一度検査で状態を確認しましょう。
体重減少だけでも受診した方がいいですか?
食事量を減らしていないのに体重が落ちている場合や、体重減少が続いている場合は、一度当院へご相談ください。体重だけで判断せず、検査で血糖値や全身の状態を確認することが大切です。
岩出市で体重減少や血糖値が気になる方は「やよいメディカルクリニック」まで
体重減少や血糖値の異常は、糖尿病の早期発見や治療につながる大切なサインです。食事量を大きく減らしていないのに体重が落ちている方や、健康診断で血糖値・HbA1cを指摘された方は、早めに状態を確認しましょう。
当院では、複数の糖尿病療養指導士が在籍し、患者さまの療養生活をサポートしています。管理栄養士や理学療法士とも連携し、食事・運動・お薬の面から、患者さまの状態に合わせた糖尿病治療を進めています。
岩出市で体重減少や血糖値について不安がある方は、「やよいメディカルクリニック」までご相談ください。ご相談をご希望の方は、お電話にてご予約ください。